長期優良住宅

昨日の追記になりますが、構造見学会を開催いたしました
三島市のT様邸は長期優良住宅認定を受けております。

正式名称は「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」です。
この法律が施行されることになった経緯ですが、住宅産業が戦後の復興を担うべく
高度経済成長で増加の一途をたどる人口が住めるだけの大量の住宅が
短期間で整備されましたが、質的には欧米より見劣りする建物ばかりという結果に
起因しています。
しかし環境問題が地球レベルで叫ばれる昨今、「スクラップ＆ビルド」を
繰り返すわけにいかなくなったために登場したのがこの制度です。

それでは今回の「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって
長期優良住宅の認定を受けた場合、認定を取得する際にどんな基準を
満たさなければならないのか？
また認定を受けた際に皆さんがどんな恩恵を受けられるのか？
という点が最大の焦点となってきます。

まず認定基準についてですが、下記の項目をクリアする必要があります。
劣化対策：・劣化対策等級３以上にくわえｺﾝｸﾘｰﾄ強度の強化（構造躯体）
耐震性：耐震等級2、または免震建築物であること
維持管理・更新の容易性：維持管理対策等級３及び更新対策等級３（水道配管）
可変性：躯体天井高さが2650mm以上（共同住宅に限る）
バリヤフリー性：高齢者等対策等級３（共同住宅に限る）
省エネルギー性：省エネルギー対策等級４（断熱材、開口部）
住戸面積：75㎡以上（一戸建て）55㎡以上（共同住宅）
維持保全の方法：維持保全の方法が一定の基準をみたすこと
基本的に芹工務店の現状の仕様で概ねクリアが可能な基準です。

　それでは長期優良住宅向けの優遇税制の内容は下記となります
　　登録免許税：税率を一般住宅特例より引き下げ
　　　所有権保存登記：0.1%（一般住宅特例0.15%、本則0.4%）
　　　所有権移転登記：0.1%（一般住宅特例0.3%、本則2.0%）
　　不動産取得税：課税標準から控除額を一般住宅特例より拡大
　　　1300万控除（一般住宅特例1200万控除）
　　固定資産税：新築住宅に係る減税特例の適用期間を一般住宅より長期間設定
　　　戸建：5年間1/2（一般住宅特例3年間1/2）

芹工務店でも新築住宅をお考えの方には「長期優良住宅認定」を承ります。
「100年に一度の大不況」と言われている時代ですが、現在の金利動向やこうした
国政を利用することで大きなチャンスとなることは間違いなのではないでしょうか。