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以前このBlogでも書きましたが、ここ数年北欧建築や家具がブームですよね。
(ブーム通り越して王道になりつつありますが)
昨日もあるお客様から「北欧を意識した住まいにしたい」
というご相談を受けました。
というわけで、今日は久々にまじめな建築のお話。

北欧の建築史自体は大変古く遡りますが、現在の建築に大きな影響を
与えているモダニズムが北欧に広がった要因は、北欧近代建築の父である
エーリック・グンナール・アスプルンドの出現に端を発しています。
彼は、後に続くアルヴァ・アアルトアルネ・ヤコブセンハンス・ウェグナー
といった北欧を代表する20世紀の建築家たちに多大な影響を与える存在となりますが
アスプルンド自身は短命だったため、それほど作品も多くなくまた日本でも
知る人は少ない存在です。

ただ彼らの作風は、ル・コルビュジェミース・ファン・デル・ローエといった
モダニズムの王道からは一線を画しており、贅肉をそぎ落としたシンプルさの中にも
人間を包み込むような柔らかさを持っているのが特徴です。
例えばアアルトには「白いスタッコの時代」や「白い大理石の時代」といった
白を基調とした作風の時代がありますが、その中でも全く冷たさを感じないのは
木やレンガといった自然素材を随所に使用しているためでしょう。
またヤコブセンやウェグナーの作る椅子にも必ず曲線が用いられているのも
柔らかさを出すための手法です。


マイレア邸(アアルト)


エッグチェア(ヤコブセン)

昨今の北欧ブームは、現代の人間が癒しや自然素材を求めることから
起因しているブームなのではないかなと感じます。
またこうした建築のお話をしていきたいですね。(気が向いたら・・・)


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